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奇業してます~常にわくわくしてなくちゃ

奇業してます~常にわくわくしてなくちゃ

経営理念は大事だよん

 旧財閥系の企業の「家訓」に相当するものから、電通の「鬼十則」などなど、企業には経営理念、ミッション、ビジョンといわれるものがあります。
 ボクも起業するとき、考えたなぁ。事業領域が変わると変えていったけどね。

 あるとき知人の紹介で、某サービス業の経営のお手伝いをしたとき、そこの社長には、「利益の上がる会社にしてもらいたい」という命を受けました。
 ボクの診断の結果、社長、専務、常務の前で、
「事業領域の構造改革が急務ですが、まず頭に汗をかいて経営理念を至急つくってください」
と申したところ、最初は「何言ってんだコイツ」って思われていたのですが、そう考えた理由と導入効果をこんこんと説明しました。さらに、社員の参画、社員の会社に対する考えや自分のやりたいことなども同時に満たし人事異動も行い、各事業部門の改革まで行っちゃう、という実に大胆なものでした。
 ま、そうでもしなきゃ企業体質は変わらないと判断したので(笑)。

 渋る専務、常務も社長の「今までいろいろやってきたけどみんなダメだった。でも今回は違うと思う。よし、やってみよう」の一声で最終的には、全社挙げての取り組みとしました。

 途中、年度目標・年度計画・数値目標もつくらせました。(でも中期経営計画ほどのものではなくもっと簡単なやつ)
 1ヶ月後、沈滞していた組織は生き返りました。
 会社の掲げる経営理念の意味を全員が理解し、浸透しました。やはり求心力が違います。
 社員一人一人、キャリアアップのための目標設定と実現方法も明確になったので、モチベーションが大幅にUP。
 前向きな議論で終始するので、大きな比重を占めていた不採算部門も見直したところ、利益の出ている取引と将来大きな利益が見込める取引以外は縮小・廃止するなど、今までの常識では考えられなかったプランがどんどんあがってきました。

 3ヶ月後、ボクの唱える改革に一番反対していた専務が「カタチだけでない本当の経営理念っていうのは会社を強くするものですね。最初は正直のところ懐疑的でしたが、こんなに生き生きとした社員を見るのは初めてですよ。根気強く、わかりやすく指導してくださって、ありがとうございました」と言ってくださったときには、感無量でしたねぇ。

 簡単に書いていますが、時間はかかったし、様々な手法、シートなども活用しましたよん。1冊の本になるほどかも(笑)。

 こうしたことができたのも、最後に在籍した会社のおかげです。鍛えられたもんなぁ(笑)。ほんと感謝しています。







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